バレンタイン


 バレンタインデーの季節になりますと、チョコレートを手作りする人も多いかと思います。チョコレートを融点以上に加温して融けてる間に型に入れるという作業は大変そうです(実際にやったことがないので、それ以上はわかりませんが)。

 ある学生が油浴を使って加熱実験をしていた。少々高い温度設定であったために、液浴内の白絞油は変色しただけでなく、とろみも増してきた。普段は面倒なので、油浴の交換作業を敬遠してきた学生もさすがに「これは交換せなあかんな」と思うレベルに達してしまった。しかし、そう思ったのは少々遅かったようで、その油浴は冷めると固まってしまうようになった。
 そこで、学生は油浴の油廃棄計画を立てた。1)この油は食用油であるし、薬品も混入していないから紙に染み込ませて燃えるゴミで捨てても構わない。2)温めると融解するので、その間に処理すれば良い。3)熱いだろうから、軍手とゴム手袋を二重履きすれば大丈夫。学生はその計画が完璧に思えたので、実行に移した。加熱して液状になった油浴を持って、紙くずを入れたゴミ袋の中に流し込んだ。その瞬間、ゴミ袋は油の熱さに耐えかねて、あっさりと破れてしまい、辺りを油まみれにしてしまったのであった。

実験を行なっていますと、そのようなメンテナンス作業も増えてきます。面倒くさがらずにこまめに行なわなければなりません。他の人と共同で使っているようなものであれば尚更ですね。