学生実験は楽しい反面しんどいところもあります。実験している時は体を動かしていますし、これまで経験してこなかった色々な作業ができますので、楽しいと思う学生が多いはずです。その一方で、実験が終わった後に書かなければならないレポートは苦痛でしかないという学生が多いのも事実です。
ある学生は焦っていた。後2時間後にはレポートを提出しなければならないからである。白紙のレポート用紙を手に「昨日、飲み会に行かへんかったら良かった」と後悔しても、どうしようもない。そこで、すでにレポートを書き上げている友達に頼んで写させてもらい、無事提出をすることができた。しかし翌日、実験を担当している先生から呼び出され、レポートを自分で書かなかったことについてお叱りを受けた。なぜバレたのかを不思議に思って先生に尋ねたところ、写させてもらった学生は、アルファベットのaをアルファのように書く癖があったのだが、写した学生はそれを2と読んでいたからである。レポートを見ると、酢酸ナトリウムがCH3COON2と書かれていることから、すぐにばれたのである。先生は学生に対して「写すんやったら、もっと真剣に写せよ」と叱ったのであった。
レポートを書くことは、自分の頭を整理し内容を理解するために、非常に役立ちます。しかし、どうしても写さなければならない状況になった場合は、内容を理解しながら写すようにしましょうね。