あっ!


 学会発表のパワーポイントの原稿や論文の原稿などをチェックしたいますと、それなりに読んでしまいます。従って、何回も見たはずなのに時間を置いて見ると間違いに気づくということがよくあります。

 ある先生が完成した修論発表会のプログラムを受け取ったので、何気なく眺めていた。「他の研究室の学生はこんなことやってるんか」などと思いながら、見ていると自分の指導学生の研究題目を見た時に「あっ!」と叫んだ。「Steric」とするべきところを「Stearic」になっていることに気づいたのである。慌てて教務課に赴いて事情を話して題目の訂正をした。「立体の」とするところを「ステアリン酸の」というタイトルが、今後ずっと残らずに良かったと、胸を撫で下ろしたのであった。

最近のワープロソフトはかなり賢くなっています。辞書にない単語はチェックして自動的に訂正してくれる機能も付いています。ただ今回のように、気づかないところで余計なお世話をしてくれることもありますので、注意が必要です。普段から頻繁に使う単語はユーザー辞書にこまめに登録するようにしなければなりませんね。