大山鳴動して鼠1匹


 事前の騒ぎばかりが大きくて、実際には大した結果が得られないことを「大山鳴動して鼠1匹」と言います。

 ある学生がドラフトチャンバーで実験をしようとしていた。しかし、スイッチが入っているにも拘らず、試薬の臭いが漂ってきたことに対して、何か不安を感じた。そこで、ドラフトの前に煙を置いたところ、やはり吸い込まれはしなかった。どうして良いか分からなくなった学生は先生に相談した。先生は「故障してたら手に負われへんから、業者を呼んで見てもらおうか」と言った。
 2日後、研究室にやってきた業者の人は、風量測定に始まり、電気系統のチェック、屋上のファンの稼働状況などを確認した上で、ドラフト本体のチェックを始めた。カバーを外し、あちらこちらを見て色んな可能性を確かめた上で、出された結論は「フィルターが汚れてて目詰まりしてました。次からはちゃんと掃除して下さいね〜」であり、掃除したフィルターを取り付けて帰って行った。残された学生たちは故障でなくて安堵したものの、何か拍子抜けした感が抜け切らなかったのであった。

機械類はただ使うだけでは、いつか調子が悪くなってしまいます。普段からメンテナンスをしっかりするように心掛けるべきですね。