シンクなどによく発生する「ぬめり」。これは雑菌が繁殖しています。見えるところですと、すぐに気づきますが、見えないところだと悲惨な状況になっていることがあります。
ある学生が反応を仕込むためにドラフトチャンバー内で実験器具を組み立てていた。準備も終えたのでドラフトのスイッチを入れて吸引し、次にスクラバのスイッチも押した。しかし、うんともすんとも言わない。原因が分からなかった学生は先生にその旨を告げた。先生がスイッチを押してもやはり作動しなかったが、その時、水を汲み上げるポンプが動いていないことに気づいた。
ドラフトの下部を開けて水槽を見ると、ぬめりが大量に発生して、水族館のクラゲのように漂っていた。このぬめりをポンプが吸い込んで動かなくなったのは明らかである。結局、ポンプは新しいものに取り替えなければならなかった。それ以来、1週間に1回は水槽の水を抜いて掃除をするようになったのであった。
普段目にしない場所のチェックはおろそかにしがちです。機械類も人間同様、時々は面倒を見てあげなければなりませんね。