賞味期限


 加熱方法にはいくつかありますが、そのうちの1つに液浴加熱があります。100度以上に加熱する際は油浴を使います。

 ある研究室では大豆油を油浴に使っていたが、ある頃からシリコンオイルを代わりに使うようになっていた。ある学生が加熱実験をしていたところ、油浴に反応させていたフラスコを落としてしまい、中身が油浴にこぼれ出てしまった。油を捨てて新しく補充をしようと思ったところ、シリコンオイルの在庫がないことに気付いた。他の学生も頻繁に使うので、油浴は必要である。そこで、先生に相談したところ、「大豆油の缶があったと思うで」とのことであった。「そんなん使えるんですか?」と尋ねると「以前はそれを使ってたから大丈夫」とのお墨付きをもらった。
 大豆油の入った油浴を用いて加熱を始めると、異臭が漂い始め、研究室中から「臭い!」という苦情が殺到した。学生が先生に報告すると「油が古くて酸化してたんやわ。」と笑いながら答えたので、学生は「笑いごとちゃうわ!」と思いながら、2度目の廃油処理をしたのであった。

「まだ使えるかも」と思って置いているものも経年劣化することがあります。ある程度の期間、使用しないものは処分した方が良いですね。